ひとりごつ

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2004年2月2日(月) ブリキの迷宮

私は今システム関係の部署に所属している。30歳代男性が5人(私が最年長)いるが、私以外は技術屋さんである。ちなみに私は、自分も含めたこの5人をイケメン軍団と勝手に命名し勝手に吹聴しているがなかなか浸透しない。残念だ。

で、彼ら頭が奇怪しいんですね。頭の奇怪しい理系との話は非常に面白い。先日一緒に酒を飲んだ時の会話から。

「ペペチー(仮名)さん空中元素固定装置持ってます?」
私「俺はキューティーハニーじゃねえ!」

だいたい普通「知ってます?」だろ。何だよ「持ってます?」って。持ってる奴なんていねえよ。

どこからどういう流れでそんな話になったのかさっぱり覚えてませんが、そこから話は二転三転するんですね。

「宇宙戦艦ヤマトあるじゃないですか。俺はあの乗組員にはなれませんね」
「どうして?」
「だってすごいプレッシャーじゃないですか。「一年以内に地球を救え!」ですよ。サーバーが落ちたどころの騒ぎじゃないんですよ。耐えられないなあ」
「そうですか?「ダメでもともと」くらいの気分だったんじゃないんですか?」
「そもそも一隻で行くのが間違ってますよね。艦隊組んで行けばリスクも減ったのに」

「そもそもどうして「お蝶夫人」なんですか?」
「話は「マダム・バタフライ」まで遡るけど?」
「プレイが蝶の様に舞うからなんでしょ?」
「蜂の様に刺さないんですか?」
「アリじゃないから。ましてや榎本美恵子でもないから」
(全然理系の会話じゃない)


そして最終的にはドラえもんに着地します。

「バンダイが本物のドラえもんを開発するらしいけど、必要なのはドラえもん自体じゃなくてドラえもんの道具だよな」
と私が言ったのがきっかけだったような気もします。なにせ酔ってましたから。

「やっぱり究極はどこでもドアなのかな」
「あれ出来たら世界中の交通関係は全部倒産するね。世界恐慌の始まりだよ」
「でも、どこでもドアって地図を内蔵してて、その地図に乗ってる所しか行けないんですよ」
「やっぱGPSとか使ってんですかね?」
「でも天の川に行ったの見たよ、どこでもドアで」
「だから宇宙地図も内蔵してるんですよ、きっと」

「現実的に地球を救うのはスモールライトだと思うんだけどなあ。自動車とか小さくしてポケットに入れて持ち歩くの。不法駐車とかなくなるぜ」
「だめですよ。だって小さくなったって質量は変わらないんですよ。とてもポケットに入れて持ち運べる重さじゃないです」

「タケコプターってどうやって動いてるんだ?」
「人の体を浮かせるだけの浮力を得ようとしたら、タケコプターの回転力で首を捻挫しますよね」
「みんな気軽に使ってる様に見えるけど、本当は歯食いしばって首を固定してるんじゃないの?」
「だいたいあの程度じゃ髪の毛が逆立つのが精一杯でしょ」
「違うんですよ、あれは反重力装置が付いてるんです。タケコプターの回転は浮力じゃなくて、推力を出すためにあるんです」

「そういや、ドラえもんが充電してる所とか見たことないですね」
「ああ、あれ動力源は原子炉ですから」
「本当かよ、危ねえな」
「たしかシッポ引っ張ると緊急停止するんですよ」

「ドラえもんがネズミ見て狂う時があるでしょ(参照図)。
ドラえもんって「大量破壊兵器」持ってるんですよ。ヤバイっすよ」





いろいろ話した結果、

世界平和にとって 最も危険な人物は フセインでもブッシュでもなく


ドラえもんだ という結論に達しました。





今、バンダイが本物のドラえもんを開発しようとしています。

これは人類滅亡への第一歩だったのです。

地球を救うためにくい止めなければなりません。


1年以内に。





プレッシャーに耐えられるかなあ?

2004年2月7日(土) 浮雲

先日、約2時間ボケラーと突っ立っているという仕事がありましてね。

どういう仕事かということは明かしませんが、言わば門番、あるいは葬式の「○○家」という看板を持っている人みたいな仕事だと思ってくださいな。

なにしろ本を読む訳にいきませんし、物を書いたりすることもできません。
寝ることはもちろん、ウロウロ歩き回る訳にもいきません。
しゃべることもできなければ、歌うこともできません。
何か視覚に訴える動的なもの、例えば街を行き交う人々なんてものがあれば、それなりに退屈しないのでしょうが、あるとすれば窓外の風景だけ。屋根にとまったスズメかゆっくり流れる雲くらいのもの。
こういう時はひどく時間が経つのが遅いもんです。

もはや為す術もなく



妄想にふける しかないわけです。






ふけりましたよ、妄想に。いやあ、ふけったふけった。真剣に妄想しましたよ。






どうしたら矢口真里と結婚できるか と。






まず、年齢の差が15もあるんです。

15って言ったら、生まれたばかりの赤ん坊とヤリたい盛りの中3ですよ。桃と栗を3年ずつ栽培した上に柿を8年栽培してもまだお釣りが来るんですよ。大変な時間ですよ。悠久の歴史ですよ。有給休暇は年20日ですよ。
愛があれば歳の差なんて、てなことをよく言いますが、いくら愛し合っている二人とはいえ、一緒に生活するとなるとそればかりではやっていけません。

幸い彼女は映画好きです。
趣味が一緒なのでつね。
とはいえ、若い女の子ですから『タイタニック』なんかが好きだったりするわけです。
まあ、それはそれでいいんですが、果たして鈴木清順の世界が理解出来るか、カウリスマキの魅力を分かってくれるか、甚だ疑問があるわけです。

第一、結婚したら彼女は仕事はどうするのでしょう?
別に私は仕事を続けてもいいと思っています。おそらく彼女もそうしたいでしょう。彼女は歌が好きなのです。
でもさすがにモー娘。は無理でしょう。ゴマキですらソロではパッとしません。なっちは大丈夫なのでしょうか?ヤグチがソロでやっていけると思うほど私も盲目ではありません。
ああ、そうだ。石黒ナントカ達と「モーニング人妻。」を結成すればいいのだ。

嗚呼、人の幸せとは何なのでしょうか?
奥菜恵は自家用ジェットで新婚旅行に出かけたといいます。
広末涼子は、夫となるべき人が同席しないまま妊娠会見をしましたが、幸せそうな顔だったといいます。一説では未だ籍に入っておらず、そればかりか相手の男には既に妻子があるとかないとかいう話まで出ているようです。
嗚呼、幸せとは何なのでせうか。





そういや、私にも妻がいたのでした。





二人の行く手にあるのは障害ばかり。
しかし、障害があるほうが恋は燃え上がるといいます。しょうが焼きは定食屋の定番メニューだといいます。



それより何より、彼女は私の存在なんぞ知りもしないのでした。





障害以前の問題でした





そして私は空に浮かんだ雲をボケーっと眺めるのでした。ヤルセナキオ

2004年2月14日(土) ショコラ

書くべきネタがちょっと溜まってるんですけどね。やはり今日はバンアレン帯の話をしなければなりますまい。
いわゆる放射線帯のことで、大気圏層の高い位置に存在する高エネルギー荷電粒子の分布密度が・・・バレンタインちゃうんかいっ!(<のりツッコミ)

何故バレン隊、もといバレンタインの話をしなければならないか。ていうか、本当に打ち間違えたバレン隊ですけどね、何だそれ?いや、ただの打ち間違えなんだけど。
なんかこう、例えば棟方志功の大版画をバレンを持った集団が一斉にこすってるようなイメージじゃない?そんなイメージしない?あ、そうですか。

最初にお断りしておきますが、今日の日記の目的は新しく設定したスタイルシートの実験ですから。ネットスケープの方ごめんなさい。ですからたいしたオチもありません。読んでいる皆さんごめんなさい。

さて、何故バレンタインの話をしなければならないかというと、Googleですよ。
ハートマークになってやがんです。いや、グーグルのホームページがハートマークになってたって文句は言いません。Googleツールバーにハートマークが乱れ飛んでいるんです。
Googleツールバーってことは、私のパソコンにダウンロードして使っているアプリケーションソフトなわけですよ。それを勝手に書き換えやがってるんですよ。
ビックリですよ。
これは何か?最初っから2月14日になったらバーを書き換えるプログラムなのか?それとも外部からアクセスしてきて書き換えたのか?
前者ならウイルスに感染したような敗北感です。
後者ならセキュリティーが破られたような敗北感です。
いずれにせよ敗北感なのです。

バレンタインデーというのは常に敗北感がつきまとうものなのですね。

まったく迷惑な話です。

携帯電話の待ち受け画面も勝手にハートが乱舞しているんです。
いつもはカレンダーにしてスケジュール帳代わりに使ってるんですけど、ハートマークなんて何のスケジュールだか分かりゃしない。
「兄さんの携帯画面はヤグチじゃないですか」だって?
違うよ。
それは起動時と終了時だけ(<たいして変わらん)。

しかし、どうしてこうもバレンタインデーというものは敗北感がつきまとうのでしょう?

中学時代はちょっと彼女がいたのでもらったことはありましたが、高校なんか男子校だもんね。ふん。
嵐のマツジュンなぞ、昔、クラス全員の女子からチョコをもらったことがあるそうですよ。こういう輩は何の敗北感もないのでしょうね。ふん。

しかし、かく言う私めも、今の職場に勤めてから毎年コンスタントに7〜9個はいただいていたのです。何しろオバサマ達のアイドルですから。氷川きよしですから。ずんどこずんどこ。

ところが今年はどうしたことでしょう?半減ですよ。激減ですよ。ペペチー株大暴落ですよ。
これはどうしたことでしょう?単に土曜日のせいなのでしょうか?前日が13日の金曜日だったせいでしょうか?フレディーvsジェイソンも一種の異種格闘技なのでしょうか?それとも私の知らぬ間に新しいアイドルが誕生していたのでしょうか?スター誕生でしょうか?スタ誕でしょうか?ミスター梅介でしょうか?
キャバクラでも行けばチョコの1つや2つもらえるんですけどね、そうまでして無理矢理増やすこともない。それにホワイトデーの時に困るんですよ。「もらった数とお返しの数が合わない」とか、日頃ずさんなヨメが余計な事に気付いたりするんですよ。まったく迷惑な話ですよ。



まあ、チョコの数が何個だろうと別にいいんですけどね。




義理人情を欠いているのではないか


と思うわけです。







酔っているのか気が触れているのか、電車や町中で大声で何事かブツクサ言っているオジサンが時々いたりします。

今日、そういうオジサンとすれ違いました。

その人は、猛烈な勢いでスタスタと歩きながらこう叫んでいたのでした。





今日も真っ直ぐ前進だ。



男の人生だビシーッ






遠ざかっていく彼の言葉は、「ビシーッ」の部分がドップラー効果で波長を変えながら、消えていくのでした。


今日の話はハードボイルドだなあ(<どこが)

2004年2月21日(土) GHOST IN THE SHELL

『イノセンス』公開記念!

あと2週間。もう2週間。まだ2週間。

観る前から今年のナンバー1映画候補です。
もっとも、観る前から今年のナンバー1映画候補筆頭だった『ゼブラーマン』が、好きか嫌いかの2段階評価で「嫌い」の部類に入ってしまいましたからね、一抹の不安があります。
というか、押井守の映画は数年経ってから輝きを増すんです(実写を除く)。何度も観返して良さが分かってくるんです(実写を除く)

というわけで、今回は、『イノセンス』の前作に当たり、今の時代にこそ丁度当てはまる『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のコメントで、このひとりごつに代えたいと思います。

この映画のコメントは本家では書き直したりしていたんですが、今回もまた観直して新しいコメントを書き、今までにない最高のコメントが書けたというわけです。
どうもね、私というと、すっかりこの「ひとりごつ」のイメージが定着してしまって、バカでくだらない事ばかり言ってるように最近思われがちですが、本当は以下に掲載するコメントのように、高尚で深遠な思考の持ち主なのですよ。ハッハ。



GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

年を重ねるほど、観る回数を重ねるほど面白さが増す

(本家未記載コメント)

生命体とは何か?生命の定義とは?ということはアイザック・アシモフも書いている興味深い話で、脳死に関わる問題などで現実世界でも未だ結論の出ていないテーマである。
実に興味深い。
ジョーチップさんが「日本人のサイボーグ願望」という話を書いていて、これもまた興味深く読ませていただいた。

プチ整形など人体に手を加えることへの抵抗が薄くなった現在、義体というものは絵空事ではなくなっている。実際、私の前歯2本は差し歯である(<そんな次元かいっ!)
義歯はまあいい。仮に私がコンタクトレンズを使用している場合はどうだろう?知人に顔面複雑骨折して、未だに顔の中に針金(て言うのか?)を埋め込んで顎か何かを支えているという者がいる。じゃあ義肢はどうだろう?もちろんそれを動かすのはリモートなんかじゃない。自分の脳神経からの信号だ。ペースメーカーはどうだ?発声機は?

現代科学に於いて、人間の持つ機能のほとんどが機械(義体)で代替できてしまう。
残るのは「脳」だけだ。
ところが意外なことに、大型計算機の時代から「記憶」「計算」といった脳の持つ機能の一部は、早々に機械に譲り渡していたのだ。それもプラスアルファの方向で。

どういうことかと言うと、(障害をマイナスと言うことに抵抗はあるがあくまで機能面に於ける便宜上の位置づけとご理解いただきたい)現在、義体はマイナス面を補うために存在する。弱い視力を補正する、動かない足を補正する、といった目的で使用されている。
だが「脳」は違う。
通常の人間ではできない量や速さを機械に求めているのだ。マイナスの補正ではなく、プラスへの転化が目的となっている。
そこにネットワークが加わる。その情報量は1つのスパコン相手に人間が対応していた量の比ではない。世界中の大量の情報が一つにつながるのだから。

ここで私が気になるのはプチ整形である。
これはマイナスの補正か?私はプラスへの転化ではないかと思っている。
つまりどういうことかと言うと、脳ばかりか肉体までも、プラスへの転化のための義体が取り入れられるのもそう遠い将来の話ではないのではないか、ということである。

少し話が横道に逸れたが、そうすると生命体が機械に勝てるのは「思考」しかないのかもしれない。
コンピュータが思考するのは古くからSFで取り扱われているが、実際は記憶された大量のデータから高速で計算した結果にすぎない。
ところが全ての生命体が思考しているかというとそうではない。単細胞生物は立派な生命体だが、思考する能力は持ち合わせていない。思考は生命の定義とは無関係なのだ。
だが、思考が生命体の一つの「要素」足り得ると仮定してもなお、この映画は「人形遣い」によって、その優位性すら奪ってしまうからやっかいだ。

とすると、生命体と電脳体との違いは唯一「遺伝子」だけということになる。
正確には、DNAそのものは「記憶」でしかなく、それは先に述べたようにコンピュータの前に敗れ去っているのだから、生命体唯一の優位性は「子孫を残すこと」だけということになる。
私の説明が下手なので分かりにくいかもしれないが、この映画における「人形遣い」の論理は非常に明快なものなのだ。

つまり私がこの長い文章で何を言いたいかというと、生命体が持つ唯一優位性のある機能「子孫を残す」こととは、すなわち「エロ」だ。




この世に必要なのはエロなのだ。





ええっ!?そんな結論か!?

2004年2月27日(金) エル・カンターレへの道

先日、パソコンで「漢字訂正」と入力したところ「感じて異性」と変換されてしまい、そういや、梅も咲いたりしてめっきり春めいてきましたなあと、パソコンの漢字変換に季節を感じてしまった今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

奥菜恵に続いて、若村麻由美様が結婚しました。
小泉今日子様が離婚してチャンスだと思った矢先のことです。
結構ショックです。

今まで一言も書いたことはありませんでしたが、実は若村麻由美ファンです。
正確には「御家人斬九郎」の若村麻由美さんのファンです。
私が「御家人斬九郎」を好きだった理由は、着流しの裾をはだけながら豪快な殺陣を魅せる渡辺謙が圧倒的にかっこよかったというのが50%、若村麻由美様の圧倒的な美しさが48%を占めています。ちなみに残りの2%は、キョンキョンこと岸田今日子です。

とにかく「御家人斬九郎」は、江戸東京博物館の展示品を撮影しただけの映像に間抜けな音楽を付けた手抜きエンディング以外は素晴らしい時代劇でした。
エンディングだけなら吉右衛門の「鬼平犯科帳」が抜群ですね。ジプシー・キングスですもの。ありゃ衝撃でした。
フジの水8って、時々いい時代劇やってたんだよなあ。山崎努先生の「雲霧仁左衛門」再放送してくれないかなあ。

話がだいぶ横道に逸れてしまいましたが、やはり最大のポイントは若村麻由美様の結婚相手です。
100kg巨漢の宗教家だそうです。

有体に言えば



ハゲデブ です。



やっぱりね、ずいぶん前から言ってますが、これから一旗上げるなら宗教ですよ。松本智津夫の死刑判決の直後に言うのもなんですが。

以前も書いたような気がするんですけど、もはやここで何を書いたか覚えていないもんだから、また書きますね。

大学生の頃、宗教団体を作ろうとしたんです。
甘い物を信仰する甘い物好きのための宗教団体「甘教」。
教祖はダライ・アマ。
ついでに「グラニュー党」っていう政党も作りますよ。
ええ、ええ、設立の暁には女性信者であふれ返りますよ。
そして、若村麻由美様のような美人女性信者をゲットしますよ。ゲッチューですよ。
なに?甘い物好きじゃない?
大丈夫。そんな多様なニーズに応えて、辛い物好きの団体も作りますよ。
教祖はカライ・ラマですよ。
なんて素晴らしい!ビバ!エル・カンターレ!ビバ!ハーレム!


こうして書いてて気付きました。
他人のことをハゲとかデブとか言う以前に



バカだな俺


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