ひとりごつ

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2003年12月14日(日) お引っ越し

というわけで引っ越しました。3丁目から4丁目へ。
それを上回る(下回る?)町内番地のみの引っ越しがいるという敗北を味わいつつも(敗北なのか?)。

「引っ越しました」と言うと、必ずと言っていいほど「大変だったでしょ」と言われます。
中には、
「アリさんですか?ゾウさんですか?ドラえもんですか?」
「ドラえもんだったけど」
「やっぱりドラえもんが運ぶんですか?」
「うん。でも手が丸いから重いものは運びにくそうだった」
「やっぱりそうか」
「やっぱりそうかじゃねえよ!」
という誤った会話も職場でありましたが、十中八九「大変だったでしょ」と言われるのが相場です。
つーか、ドラえもんだったら何か道具使えよ。

ところが引っ越しそのものは言うほど大変じゃなかったのです。
荷造りは事前からチマチマ始めていましたし、荷ほどきは未だ終わってませんし(笑)。
大変だったといえば、引っ越し当日に出入りする人が多かったことですかね。
引っ越し屋はもちろん、エアコンの取り外しだ、ケーブルテレビだ、施工業者だ、塗装業者だ、電気屋だ、換気扇屋だ、カーテン屋だ、訳の分からん売り込み屋だと、今まで賃貸しか住んだことがなかったもので、こうもいろんな業者が絡んで来るものかと感心したりしてね。

ええ、そうです。マンション買いました。
元々、一生賃貸の根無し草のまま、夏は避暑地で冬は石垣島で暮らすのが夢だったんですけどね。買っちまいました。
理由は、賃貸と変わらない金額で広くていい所に住めたから。

というわけで、今回の引っ越しで一番大変だったのは資金繰りでした。

家買う気なんか全然なかったから貯金なんか全然無いわけですよ。「お前は江戸っ子か」ってくらい、宵越しの金を持たず、右から左に使っちゃうもんですから。

仕方がないので頭金は親に借りました。
電話で話したら、「そんなことは電話じゃなくて帰ってきて話せ」と言われましたよ。至極当たり前のことです。

ところが、我が家の家訓が、「息子に何も残さない」というものなんですね。
「どういう家訓なんだ!」って気もしないではないのですが、何しろ爺さんなんかは道楽者で、市史に載るような名家の財産を全部使い果たした人でしたから。
しかしまあ、それはそれとしてなんとか金は借りたわけですよ。

ところが一方に、ウチのヨメの実家の家訓があるわけです。
商売をしているので人と人のつながりを非常に重んじるお義父さんで、
「例え借金しても、そこには金を介した“縁”があったのだから大切にしなければならない。金を返してしまって“縁”が切れてしまうのはもったいない」
などと言うわけです。
一見すごくいいことを言っているようなんですが、要は
「借りた金は返すな」
ということを言っているわけです。


「借りた金は返さない上に何も残さない」


両家の家訓が融合すると凄いことです。ただの無頼漢です。

そんな無頼漢と言えども銀行にはかなわないわけです。
ローンだけは確実に残っている。35年も残っている。

しかしまあ、35年もあればたからくじの一つも当たるだろうと甘い考えを抱いている私は、無頼漢というより無計画です。


よく消費者金融のCMで「ご利用は計画的に」って言ってますが

計画的な奴は消費者金融に金借りねえよなあ

2003年12月25日(木) 哀戦士

ああ、そうですか。クリスマスですか。クリストファーですか。ウォーケンですか。連日仕事してるもんで日にちの感覚も曜日の感覚もなくなっていますよ。
そんなもんで、クリスマスすっとばしていきなり年末の話をしますよ。

皆さんは年末ジャンボは買いましたか?
私?ローンを宝くじで返済しようという山師だから当然買ったとお思いかもしれませんが、実は買いませんでした。
若い頃はジャンボの度に100枚買っていたんですがね。

だいたい最近、ジャンボの種類が多すぎますよ。
年末ジャンボ、グリーンジャンボ、ドリームジャンボ、サマージャンボ、オータムジャンボ、チョコもなかジャンボ、ジャンボ尾崎、ジャンボ鶴田、ボーイング747、男なんてシャボン玉・・・。
ジャンボジャンボと多すぎます。一攫千金の前に破産します。

だったら100枚も買わなきゃいいじゃねえか!と言われるんですが、10枚買う人より当たる確率が10倍もあるんですよ。
こう言うと必ず笑われるのですが、「タバコを吸う人は吸わない人より肺ガンになる確率が10倍」ってのと同じ数字のトリックなんですけどね。どうもご理解いただけない。

そんなことはさて置いても、あんな何十桁もある数字が偶然一致するなんてあり得ないじゃないですか。いや、まあ、あり得ないから3億円もくれるんでしょうけど。でも、あり得ないんですよ。実際会ったことありますか?3億円当たったって人に。ないでしょ?「ない」ってことは「いない」ってことなんですよ(←頭の悪い論理)。

ちなみに言い方としては「当てた」じゃありませんから。
「当たった」もしくは「あ、当たっちゃった」というのが正しいのです。
「当てた」ってのは競馬とかで、己が導き出した数字で結果を呼び込んだ時に使うのです。

というわけで、私は最近ロト派なのです。
ロト6とミニロトがあるのですが、例えばロト6ってのは、1〜43までの数字のうち好きな数字を6個選ぶだけ。言わば、43頭立ての競馬で1〜6着を当てればいいのです。
過去の出目なんてのはネット上にゴロゴロ転がっているわけだし、そのデータから確率をはじき出せばいいわけですよ。非常に論理的です。「去年あの売り場で1等が出た」なんていう縁起物とは訳が違う。並んで買う努力をするより、次に出る数字を予測する努力をするのです。

ね、「当てる」感が強いでしょ。
もっとも、「当てた」ことはおろか「当たった」こともありませんが。
だいたいさあ、18頭立ての1、2着だって当てられないのに、43頭立ての1〜6着なんか当たるわけないじゃん。毎週毎週哀しく敗れ去っているわけです。

宝くじと言えば、「3億円当たったらどうする?」というとらぬ狸の夢物語は誰でもしたことがあるはずです。

私は今まで『宝くじが当たったため』と退職理由に書く」というのが夢でした。

あと、周囲の皆には「鰻おごってやる。3億円当たったら鰻おごってやる!というのが通り相場でした。
今度これに「ローン返済」という現実が加わるのです。哀しいですね。

私の知人は、

親しい仲間30人を銀座のど真ん中に呼びつけて各人に一千万円ずつ渡し

「1時間で使い切ってこい」

というゲームをやりたいと言っていました。
今のうちに親しい仲間に加わっておかなければなりません。

また別の友人は「全額ホンダに寄付する」と言ってました。

「一度乗ってみたい」から「ホンダにガンダムを作ってもらう」そうです。

3億円ぽっちじゃさすがにガンダムはおろかジムですら出来ないでしょうが、これはすごい話です。

何がすごいって、「宝くじが当たる」という夢の上にさらに「ガンダム」という夢が上積みされているんですよ。「カスタードの上に生クリームを加えてみました」みたいなわけじゃないですか。まるで子供の夢想です。

しかしその中に「ホンダ」という妙に現実的かつ可能性を秘めた企業名が入っている辺りが大人の男の子です。どれくらい大人の男の子の夢かと言うと、
「奥菜恵と結婚して広末涼子と不倫する」みたいなもんです。
チクショー!奥菜恵と結婚した上に年商160億だとよ。160億だよ。年商ってってことはそれが全部収入ではないにせよ、すごい大金持ちなんですよ。3億当たったらどうするどころの騒ぎじゃないですよ。サイバーなんとかって会社の社長だってよ。やっぱりサイバーだよサイバー。時代はサイバーなんだよチクショー!お前が作れ!お前がガンダム作れ!そして鰻おごれ!俺に鰻をおごってくれ!何だよ160億円で鰻かよ!じゃあな、じゃあな、ガンダムおごれ!鰻とガンダムだ!鰻ガンダムだ!何だ?何を言ってるんだ俺は?じゃあな、じゃあな、銀座のど真ん中で鰻ガンダ(プツッ。ツーツーツー・・・)

2003年12月31日(水) フライング・ハイ

新年明けましておめでとうございます。


いつもご贔屓にしていただいてありがとうございます。

2004年が皆様にとって良い年でありますように。

宝くじでも当たって一気にローン返済できますように(←七夕と間違えてる)



あ?まだ少し早い?

まあ、いいじゃないですか、たかが一日くらい。

長い人生のうち一日くらいなんです。

だいたいねえ、新年新年って大騒ぎするこたあないんですよ。

新年なんて毎年来るんですよ。

ウヒャヒャヒャ。(←壊れたまま新年を迎える)

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