2004年6月7日(月)郷土LOVE2004

どんなイベントかと言うと、MJこと、みうらじゅんのイベントは、行くまで分かりません。

ていうかさ、
in 東京ドーム とか、2004 とか言いたかっただけなんじゃないの?

で、行ってみたところ、日中は物産展でした(午前10時から午後5時まで、出入り自由)。
出展数の多い少ないはあるにせよ、全47都道府県全部出展されていました。東京ドーム借り切って。
これをMJは、「昭和と平成の融合」あるいは「文科系と体育会系の遭遇」と呼んでいました。

初めて東京ドームのグランドに立ちましたよ。ちょっと感動しました。
感動して写真を撮ってみた。相変わらずボロ携帯カメラの粗い画像ですいません。

ベース マウンド


でね、そこら中にゴロゴロいるんですよ。全国各地のゆるキャラが。東京ドーム借り切って。

←これはMJデザインの
 “ツッコミ如来”です。



スタンプラリーなんかもありましてね。全47都道府県のゆるキャラスタンプ

ちなみにこの写真に写っている絵は、石川県の「石川さん」というキャラです。テレビ局のマークだったかな?絵だとそうでもないかもしれませんが(写真も小さいし)、着ぐるみは衝撃的にゆるいです。
ご本人(?)もお越しだったのですが(夜のイベントに登場)、写真は撮れませんでした。理由は直接お会いできなかったからなんです。ゆるキャラ達の稼働時間が短くて。15〜30分くらいが限界らしいですよ、稼働時間。

他にも「山岳戦隊 天狗レンジャー」ショーなんかもあったりしながら、午後6時からみうらじゅんショーになるわけです。

それだって何するのかって言うと、普通に言えばトークショーなんですけどね、オリンピックイヤーだってんで、最初は聖火入場ですよ。この日のためにMJがデザインしたという郷土LOVEちゃんとかいうゆるキャラ着ぐるみが入ってくるんですよ。
←会場にそびえ立つ巨大郷土LOVEちゃん
その後、国歌演奏ですよ。「ご起立ください」なんて言われて、GO!GO!GORO!なんて文字がスクリーンに映し出されて、君が代のギターソロですよ。野口五郎かと思ったら山田五郎ですよ。
“GORO YAMADA”とかスクリーンに出てるんですよ。何で山田五郎がギター弾いてんだ?

その後は、マーチングバンドの演奏に乗ってゆるキャラ達の入場行進です。全部で74体あったそうです。夜の部は撮影禁止のため写真はありませんが。ちなみに入場時に最も拍手喝采を浴びたのは、やはり「石川さん」です。
以前は「ゆるキャラ音頭」ってのがあったんですが、今回は新曲「ゆるキャラdeサンバ」なんてのをちょっと披露して、ゆるキャラは顔見せだけでおしまい。なにせ稼働時間が短いから。
後はトークショーなわけです。そういや、この開会式はなぜか渡辺祐(たすく)が司会をしていたな。

トークショーっつったってね、このひとりごつと同じで、見たり聞いたり思ったりしたことを適当にしゃべってるだけでね。KKK(勝手に観光協会)なんかであちこち行った写真を見せたりとかね。地方の変な土産(もらって嫌な「いやげもの」という)の写真とか。どうみてもミッ●ーマウスのニセモノが アメリカンマウスって名前で売られてる写真とかね。「笑点」で円楽さんの横で写ってしまった久住昌之(客としてこの会場にもいた)の笑顔のビデオを見せられたりとかね。「これからは“湾”のブームが来る」なんて言い出して勝手に「The WANG」なんてブーム名つけたりとか、「世界の中心で愛を叫ぶ」を勝手に“セカチュー”と略してみたり、仏法界に“イケ住”(イケてる住職)ブームが来るとか言ってマイベスト住職の写真見せられたりとか(それも滋賀かどこかの普通のお寺のお爺さんなの)。
ほんと、くだらないことやってんですよ、東京ドーム借り切って。

そんなこんなで一日目が終了。

こんなこと二日もやってんのかよ。二日とも行ってんのかよ、俺。

ていうかさ、
2days とか、ドーム最終日 とか 言いたかっただけなんじゃないの?

二日目は安斎肇が来て歌うたってました。MJがギター弾いて安斎さんがオカリナ吹いて。全然吹けてなかったけど。
二日間でMJは何曲か歌ったのですが、中でも、数年前「はなまるマーケット」で各地の“崖”を見て歩くだけという「いい崖だしてるツアー」という企画の主題歌、 ♪グッとくる〜グッド・クリフ♪でおなじみ(?)の幻の名曲「いい崖だしてるツアー」が聞けたのは貴重でした。 でも残念ながらMJは音楽に関しては凡人、あるいはそれ以下です。本人は歌いたがってますが。

あともう一つ貴重(?)だったのは「ドームの中心でキチガイと叫ぶ」という企画(?)。
「とりあえず一回、全員でキチガイ!と叫んでみましょう」という全く意味不明の、でも東京ドームに「キチガイ!」の大合唱が響くなんてあり得なくて楽しくない?というキチガイじみた呼びかけに嬉々として応えている我々もまたキチガイであったという催し(?)。
でも多分、「○○の中心で〜」って言ってみたかっただけだと思うんです。

その他にも、最近NHK教育に出てるそうなのですが視聴者から「NHKにキチガイが出ている」と苦情の電話があるらしいという報告(?)とか、全裸のビーナスが両手で王将(将棋の駒ね)を掲げている形の栓抜きの写真を見せて「今、南部鉄がヤバイ」という報告(?)を受けたり、初詣の写真を見せて「今、石段がキテイル!」とかワケノワカラナイことをしゃべってました。東京ドーム借り切って。

当然、最後は閉会式です。
74体の着ぐるみ総登場で「ゆるキャラdeサンバ」を踊る(しかも映像は「ポケモン言えるかな」と似た構成で各県別にキャラを紹介していく)という異様な光景。なぜかここだけ山田五郎先生は引っ張り出されてパーカッションを叩かされていました(日中はお嬢さんと物産展にいた所を私は目撃した)。二日通じて山田五郎を“ミュージシャン”扱い、しかも“ドームクラス!”ってのが楽しかったんだと思います、多分。

気の毒だったのは、鳥取県が「ピアート」と共に送り込んだ鬼太郎猫むすめ。鳥取は今、水木しげるイチオシですからね。送り込みたかった(宣伝したかった)気持ちも分からないではないのですが、可哀相に、鬼太郎達は「本物」の着ぐるみなのに皆あんまり相手にしてあげない。同じ頃ジョー・チップさんが水木しげる記念館に行ってらしたようですが、鬼太郎はいなかったはずです。東京ドームにいましたから。
なにしろ「ピアート」は2年前のゆるキャラショー人気投票第1位ですし、他にも鳥取は数々のゆるキャラを生み出していて、「ゆるキャラの宝庫」として名高いのです。鳥取県観光協会は趣旨が分かってなかったんでしょうね。ま、趣旨を理解して着ぐるみを出している所はほとんど無いと思いますが。

もっとも最近は、「ウチのはゆるいから出してくれ」という申し出まであるそうで、これをMJは「歴史が動いた」 と言ってました。鬼太郎よりわけのわからんゆるキャラとの記念撮影が多かった状況も「ベルリンの壁が壊れた」と言ってました。 一つ確実に言えることは、MJは頭がおかしいということです。

こういうわけのわからんイベントにはどんな奴らが来るのか、やたら濃いのとかムサイのとかオタクとか来ると思われがちですが、実は(椎名林檎のコンサートの時も思ったのですが)結構みんな普通です。来ているのは圧倒的に女性。それも普通に可愛いです。よほどドリカムとかスカパラとか「普通っぽいアーティスト」の方が客層が(見た目)マニアックで、「マニアックなアーティスト」の方が客層が(見た目)普通なのだということに最近気付きました。
こういう「ムダ」な物を金を出して見に来るわけですから、ある程度「裕福」、つまり、そこそこ年齢層が高い(20〜30代中心)ので、落ち着いているのでしょう。
落ち着いた大人の女性。でもキチガイ。どうっすか!どうっすか!