2003年8月3日(日)のひとりごと 「祭りの準備」


私の住んでいる阿佐ヶ谷には「七夕祭」ってのがあるんです。
今年で50周年だとか。ま、仙台の七夕のパクリなんですけど、50年もやってりゃたいしたもんです。
隣町の高円寺には「阿波踊り」があるんです。これもずいぶん長いことやっているようで、結構名物らしいです。パクリだけど。

「東京には空がない」と言ったのは智恵子だが、私は「東京には祭りがない」と言いたい。
いや、東京にも神田明神とか三社祭とか立派な祭りはあるんだけどね。
日光に育った私は祭りに対する考えがシビアである。
祭りとはそもそも「まつり上げる」ことであり、神社の例大祭など、神霊に対して奉納などを行う儀式でなければならない。
決して有名でなくとも大きくなくともいい。とにかく神社なりなんなり、祭りの基礎が必要だというのが持論だ。

今日、近所の商店街で「縁日祭」ってのをやっていた。
おかしいだろうよ。
祭りがあるから縁日が立ってテキ屋さんがヤキソバ売ったりあんず飴売ったり怪しいバッタもん売ったりするんであって、縁日そのものが祭りだってのは本末転倒だ。
儀式が存在しない祭りなんて、コーヒーのないクリープみたいなもんだ(ブライトでもいいけど)。
うどんのない月見うどんみたいなもんだ(きつねうどんでもいいけど)。
愛のない人生みたいなもんだ。

何を言ってるんだ俺は!



だいたい昨今は、祭りも盆踊りも市もみんなゴッチャだ。クソもミソも一緒にしやがる。
しかも主催は商店街だよ。
商店街に何を奉納しようってんだ。
金か?金なのか?金なんだろ?金だろうなあ、そりゃ。

なんだよ、秋葉原電気祭りって。
神輿のかわりに家電担ぐのか!冷蔵庫担ぐのか!男集がふんどし姿で掃除機を担いで街を練り歩くのか!
それとも何か?電気祭りだからビリビリしびれるのか?電気クラゲか!しびれくらげか!渥美マリか!
コンタクト屋じゃあコンタクト祭りだとよ。
担ぐのか!コンタクト担ぐのか!ふんどし姿の男集が熱気ムンムン体から湯気立ちのぼらせてコンタクト担ぐのか!見えねえよ!コンタクト見えねえよ!落としたら大騒ぎだよ!ふんどし姿の男集がピタッと止まらなきゃならないよ。



智恵子抄と塩コショウは似ている!




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