2003年5月23日(金)のひとりごと 「紳士同盟」


駅のホームで目撃してしまったんです。
見るからにダメ中年オヤジ紳士に腕をつかまれて連行されていく様を。

ダメオヤジの腕をつかんだ紳士がホームにいた駅員と言葉を交わし、朝のラッシュ時だったため相手してられない駅員が駅長室へ行くことを指示(と私は推測している)し、紳士が階段を登ってダメオヤジを連行していくのを見ていたんですけどね(<朝から俺は暇か!)。

私が推測するに、このダメオヤジ、痴漢でもしたんでしょう。
「何をやってるんだ!」と紳士に現行犯逮捕されたんでしょう。勝手な推測ですが。

もうね、このダメオヤジが絵に描いたようなダメオヤジなんです。

試食品をつまみ食いして勤めていたスーパーをクビになっちゃうような、あるいは、借金を返すべくもらったばかりの給料を手にサラ金に向かう途中パチンコですっちゃうような(←後段はミュラさんの日記から拝借)。

オヤジも紳士も40歳代後半から50歳代前半だと思うのですが、年齢的な面はさておき、最もイメージし易い例えとして、岡田真澄に連行される蛭子能収をイメージして下さい。



「すいません、すいません」と謝る蛭子さんを無言で連行する岡田真澄。





階段を登る二人を尾行したのですが(<朝から暇か!)、
私はだんだんダメオヤジが可哀相に思えてきましてね、なんだか無性に紳士に腹が立ってきたわけです。

突然駆け寄って紳士を突き飛ばし、「逃げろ!」とダメオヤジを解き放ってやりたい気分になってきました。

そのままダメオヤジは改札を駆け抜け、ホームに駆け戻った私は線路に飛び降り走り去る。


まるで映画のワンシーンです。


しかし、そんなのは妄想に過ぎず、実行できるはずがありません。

前回も言いましたが

私も紳士ですから。





それにホラ、蛭子さんですから。

自動改札を駆け抜けたりヒラリと飛び越えたりできるはずもなく、パタンと閉まった自動改札に挟まれてオタオタしているうちに再逮捕されるに決まってます。

それにホラ、私も紳士と言えどもオッチョコチョイですから。

走り出した線路が反対方向で、正面から電車が向かってきちゃってUターン、電車に追われながらまたホームに舞い戻ってきちゃうクチですから。



自分で書いてて思ったんだけど、これをホームで見てたら相当可笑しいでしょうな。

なんだか知らんが、男が突然階段を駆け降りそのまま線路に飛び下りて走り去った・・・
かと思うとすぐに「ワー!」とか言いながら駆け戻ってきてほうほうの体でホームによじ登ってゼイゼイ言ってんの。

なんだコイツ?って目でみんな見るでしょうね。


まるで映画のワンシーンです。




コメディーですが。




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