2003年2月17日(月)のひとりごと 「店の名前」


もう一ヶ月も前の話だが、大勢で朝までカラオケをしていた帰りのこと(今更オフ会報告をするつもりはない)。
記念写真でも撮ろうかと言ったその場所は新宿歌舞伎町。
なにも風俗店の看板の前で写真を撮ることはあるまいと結局移動したのだが、その店の名前は「シャ乱ピュー」
風俗店の名前ってのはどういうセンスでつけてるのやら、可笑しい名前が多い(らしい)。
「椎名淫語」って店をネットで見つけたことがある(行ったわけではない)。
「ヌキバーサル・スタジオ」ってのもあるらしい(行ったわけではない)。
「剃れ抜けパイパンまん」とかなんとかってのも・・・(行ったわけではないから、断じて)。
焼鳥屋とか鶏肉屋が「鳥正」とか「鳥安」なんていう名前が多いのと一緒で、ピューとかとかヌキってのが風俗を連想させる語彙なのだろう。

ネーミングというのは難しい。
少なくともコメンテーターはハンドルネームを決める時に多少なりとも悩んでいるはずだ。
ダービースタリオン(競馬のゲームね)で所有馬の名前を付けるのだって悩むのだから、看板に掲げる店の名前ならなおさらだろう。

近所にとても美味しいスパゲティー屋がある。
実名を挙げていいものかどうか迷うが、「とても美味しい」と誉めているので許してもらえるだろう。
店の名前は「松下雄二」という。
明らかに人名だし、それが店長の名前であろうことも容易に想像がつくのだが、これがもし田中一郎さん(<誰だそれは)が店長だったら、それはそれで凄いネーミングのセンスだと感服しなければならない。そして何故「松下雄二」だったのかを問いたださねばなるまい。

これまた近所に「ムッシュ村上」というお店がある。
入ったことがないのでよく分からないが、食事処か居酒屋らしい。
このムッシュ・ムラムラみたいな響きもなんだかよく分からないが、問題はフランス料理店でもないのに何故ムッシュなのか?ということだ。

我が国においてムッシュと言えばかまやつと相場が決まっているのだが、冷静に考えてみれば何故下駄を鳴らしてやってくるような奴がムッシュなのかも皆目見当がつかない。
どちらかと言うとエスキモーに似ていると思うのだが(今エスキモーって言っちゃいけないんだっけ?)、下駄なんか履いてると凍傷になるんじゃないかと思ったりもしながら、下駄を履いてくるのは奴であってムッシュじゃないんだなあなどとロクでもないことを考る今日この頃である。

職場にムッシュというあだ名の若い男がいる。
全然別の部署なので話したこともないのだが、聞くところによると「フランス人になりたい」そうなので本人はこのあだ名に大変喜んでいるらしい。
「フランスに憧れている」とか「フランス人みたいになりたい」とか「俺はフランス人の生まれ変わりだ」とかではなく、
「フランス人になりたい」のだそうだ。


えーっと・・・面白そうだから努力してみてください。


それはそうとして、何故ムッシュなるあだ名なのか。
てっきりフランス人のように洗練されているのかと思ったらそうではないらしい。
蓄膿症でモゴモゴしゃべるから、というのが真相だと聞いた時、
かまやつといいムッシュ・ムラムラといい
「ああ、日本にはフランス文化は根付いていないのだなあ」と痛感したのだ。
「やっぱやめた方がいいんじゃないんすか」って言えない辺り、
やっぱり日本に根付いているのはアメリカ文化なのだなあ、とイラク攻撃を巡るニュースを見る度に思うのだった。(オオッ!珍しく時事ネタだ)


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