2003年1月2日(木)のひとりごと 「寒い国に帰ってシッパイ」


なんだかシネデジョみたいなタイトルになってしまった。

年末帰省ツアーをしていた。
帰省ラッシュ前に帰省し、ヨメの実家と私の実家を渡り歩き、元旦には帰京してしまうという、相変わらず世間に逆らった行動をしている。
私の実家は栃木の日光、ヨメは宮城県の仙台よりもっと北の方だ。要するに二人とも田舎モンなのである。

たまに東京で雪が降るとスッ転んでケガする人が必ずいる。まったく信じられない。
三つ子の魂百までとはよく言ったもので、基本的に北国生まれの者は何の意識もせずに雪の上を普通にスタスタ歩ける。
トリC・ピロQ兄弟ならば雪の上でジーン・ケリー並に華麗なステップが踏めるに違いない

ところが、18歳で上京して人生の半分近くを東京近郊で過ごしてきたのですっかり忘れていたことがある。
その間、毎年帰省しているのだから忘れていたつもりはなかったのだが、やはり都会の風に慣らされてしまったのだろう。
「都会では冬の匂いも正しくない」と歌ったのは椎名林檎だが(「正しい街」)、私はここで正しいとか間違っているとかを説くつもりはない。
数字で、つまり頭では理解しているつもりでも、身体は忘れていたのだ。
俺は変わってしまっていた。「木綿のハンカチーフ」のように。





寒い!
氷点下だよ!まったく!


あんまり寒くて笑っちゃったよ!






ヨメは寒いのが嫌で上京したという。
現在南下政策を進行中で、今住んでいる杉並区阿佐谷北から引っ越すなら最低でも阿佐谷南に行かねばならないという。

借家住まいを続けている私は、ローン組んで家やマンションを購入している後輩達を「若いのにエライなあ」と思うことがある。
だが物欲が希薄な私は、我が家を持つことにあまりメリットを見出せず、一生賃貸でもいいかなと思い始めている。
いっそ年をとったら石垣島辺りにリゾート・マンションを購入して、冬は石垣島、夏は日光の実家で過ごそうなどと、贅沢というか、いい年こいて甘い考えを持っていたりもするのだった。


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