2002年10月31日(木)のひとりごと 「ゆるキャラショー」


東京オフ会が開かれているその裏で、私は後楽園遊園地にいた。
MJことみうらじゅんが開催したゆるキャラショーを見ていたのだ。

ゆるキャラとは、その名の通りゆるーいキャラクターのことを言う。
何をもってゆるいと言うかは人それぞれの感性によるので一概には言えないのだが、とにかくゆるいのである。
最近では英会話のNOVAのうさぎなんかがゆるさを狙ったキャラクターのようだが、MJはそういう狙った商用キャラには興味が無い。
ここでは、ナントカ国体とかカントカ観光協会とか主に地方自治体や公共団体が生み出した真面目な(?)ゆるキャラを求めている。
今回登場したゆるキャラの中で最も有名なのは、あの田中康夫のヤッシーだろう(残念ながら画像はない)

例えば、我々MJファンの間で一躍有名となったのはこれだ→

これはぶんかっきーという広島県の文化振興か何かの為に生まれたキャラクターだ。
「文化」と広島特産の「牡蛎(かき)」をかけてぶんかっきー
あいかわらず携帯電話のカメラの見にくい画像で恐縮だが(おまけにスポットが当たるとハレーション起こして上手く撮れないので画像が粗い)、体は牡蛎の貝となっている。
頭には、やはりこれも広島特産のもみじ饅頭が乗っている。
この画像では手を前に持ってきているので(実は右手にタクトを持って指揮をしている。何しろ文化だから)分かりにくいが、両手を広げると、広島のの字になる。

まあ、だいたいこんなようなキャラが25体ほど全国から結集し、我々観客の投票によりそのナンバー1を決めようという非常に無意味な集いなのだ。
特別審査員として安西肇、山田五郎、清水ミチコ。客席には伊集院光もいた。
「これはどういう意味があるんですか?」などとキャラに関する質問をしても、「そんなこと私が知るわけないじゃないですか」と司会のみうらじゅんが言い出す始末で、そのキャラが何のために生まれどういう意味があってそんな格好をしているのか誰も分からないという非常にゆるい会なのだ。

ちなみにこれがエンディングで全員(?)集合した場面→

もはや何の集いなんだか・・・

ぶんかっきーの前でしゃがんでいるのが、優勝(?)した鳥取県のピアートである

鳥取特産(ペア)芸術(アート)をかけたらしい。
左手に東急ハンズで買ってきたらしい優勝トロフィーを持っているが、本来は音符を持っている。右手には絵筆だ。島根県芸術振興のためのキャラなのだろう。
頭には芸術家よろしくベレー帽をかぶっているが、このベレー帽、写真では分からないが、鳥取のの字になっている。
ぶんかっきー同様、いろんなものをつめこんだつめこみキャラである。



ちなみに私が一票を投じたのは、秋田県の田沢湖宣伝のためのキャラたっこちゃんである。
←右から2番目がたっこちゃん

一見かわいらしい女の子キャラ。まるで雪ん子。上半身は和服だ。
ところが、何と下半身はなのだ。
何だろう?田沢湖には龍にまつわる伝説でもあるのだろうか?
この写真では分かりにくいので、田沢湖マラソンのHPからたっこちゃんを無断転載する。

どうでもいいけど、ダッコちゃんまがいの名前って・・・。

だってさあ、こんなカワイイ顔してしっぽが生えてるんだぜ。

街でナンパした女の子をホテルに連れ込んだら、実は男でしたっていう衝撃に似ている。
(ちなみに私はそんな体験はない!)

まあ、そんなこんなで、集計の最中には、山岳戦隊 天狗レンジャーショー(ちゃんと司会のお姉さんもいた)なる本格的(?)戦隊ショーのオマケまでついたのだが、着ぐるみを貸し出した地方自治体はまさか笑い物になっているとはツユ知らず、それどころかゆるキャラが何なのか分からず、「現代の癒しです」というMJのワケノワカラナイ説得に応じてしまってきっと後悔していることだろう

しかしこんなもんに屋外で雨の中集まった1800人もの人間はどうかしている(<俺もだ)。

終始ゆるーい集いで、この文章もゆるいまま幕を閉じるのだったぁ。


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