2002年10月30日(水)のひとりごと 「日本シリーズ」


ジャイアンツvsライオンズ。読売vs西武。あっと言う間に終わった日本シリーズ。
シリーズ前、久米宏が「テレビ朝日が第5戦の放映権を持ってるんですが、この局は運が無いですからねえ、どっちが勝つかは分かりませんが、4勝0敗で決まってしまうんじゃないでしょうか。ヒャッヒャッヒャ」と言っていたが、まさか本当にそうなるとは思わなかった。
こんな一方的な試合ばかりで、世間は盛り上がったのだろうか?
はなまるマーケットによれば「第4戦を放映したTBSの上層部はウハウハ」だったそうだ。

昨年は我がヤクルトスワローズvs近鉄バッファローズで、世間的に盛り上がらなかったともっぱらの評判だったが、私的には2度も神宮球場に足を運び、予定外の早期決着に「日本一の胴上げ」まで見られたのである。
私は若松監督の「ファンの皆さん優勝おめでとうございます」(再演)を生で聞いたのだ。

まぐれで優勝したような両チームの対決となった昨年と違って今年は球界の盟主同志の対決、それを制した巨人はやはり球界の盟主だと思っている世間は浅はかである。

過去10年のセパ両リーグの優勝チームを見てみよう。

  セ・リーグ優勝 パ・リーグ優勝 日本一
2002年 巨人 西武 巨人
2001年 ヤクルト 近鉄 ヤクルト
2000年 巨人 ダイエー 巨人
1999年 中日 ダイエー ダイエー
1998年 横浜 西武 横浜
1997年 ヤクルト 西武 ヤクルト
1996年 巨人 オリックス オリックス
1995年 ヤクルト オリックス ヤクルト
1994年 巨人 西武 巨人
1993年 ヤクルト 西武 ヤクルト
1992年 ヤクルト 西武 西武

勢いで11年分載せてしまったが、毎年優勝候補だのなんだの言われながら今年を入れてやっと4回しか優勝していない巨人。日本一だって3回しかない。一方ヤクルトは5回のリーグ優勝、4回の日本一を誇る。
どっちが球界の盟主だと言うのだ!さあ、どっち!

ああ、そうですよ。私はアンチ巨人ですよ。
時々おかしな事を言う人がいる。
「アンチ巨人は本当は巨人ファンなんだ」
いやよいやよも好きのうち、あなた待つのも松のうち、という理屈なのだろうが、それははっきり言って、

巨人ファンの妄想である。

一度神宮球場のライトスタンドに来てみるがいい。いや、神宮でなくてもいい。東京ドーム以外のライトスタンドへ行ってみるがいい。
「くたばれジャイアンツ」と皆が心の底から叫んでいるのが分かるから。

その証拠は、今年の巨人のリーグ優勝の瞬間に如実に現れている。いや、正確に言えば優勝の瞬間などなかったのだ。
巨人vs阪神。試合中にヤクルトが負け、その時点で優勝が決まっていた巨人。勝って胴上げの予定が抑えの河原が打たれ、延長戦の末サヨナラ負け。
そこから始まる阪神ファンの大攻勢。歌う歌う「六甲おろし」
私は巨人の優勝シーンを見るのが嫌なので映画を見に行き、帰ってテレビをつけて阪神が優勝したのかと思ったほどだ
サヨナラ負けで優勝という史上稀にみる決着の末、胴上げを暫く待たされるとても間抜けな優勝シーンに、世のアンチ巨人達は溜飲を下げたのだった。

「だってさあ・・・」大して野球に興味の無い人まで言いだすのだ
「巨人や西武が優勝するとセールがあるじゃん」
バカ言ってるんじゃない。
負けても毎年「応援ありがとうセール」をやっているの。
事実、私は毎年のように三越のジャイアンツセールでスーツを安く買っているのだ。
なんだって?アンチ巨人なのにジャイアンツセールで買い物するのは奇怪しくないかって?


勝っても負けてもセールするなら、応援しないで安い物買う方がいいに決まってるではないか。


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