2002年10月12日(土)のひとりごと 「DVDを借された」


職場に映画好きの先輩がいる。
今は異動してしまいなかなか会うことのない先輩だ。先日、すっげー久しぶりに飲む機会があった。
先輩は同じ部署内に映画好きがいないらしく、私に会うと嬉しそうに堰を切ったように映画の話をし始めた。
もっとも最近ではすっかり映画館へ行かずDVDを買い漁っているという。
間違っている。スクリーンには魔法がかかっているというのに((c)おKちゃん)

この先輩と飲みながら映画の話をすると、私ととても映画の好みが似ている錯覚に陥る
映画に限らない。ドラマも小説も音楽もとても好みが似ていて話題は盛り上がる。
「少林サッカーは泣いたな」「あれは映画の王道ですね」
「モー娘。の映画は澤井信一郎らしいぞ」「ええっ!?じゃあラストでなっちが振り返ったりするんですか?」「そうそう」
彼と飲むと毎度のことだが、そのあまりのマニアックな会話に周囲は誰もついてこられない

しかしそれをなぜ錯覚と言うのかというと、あの映画は面白かったのなんのという話は一致するのだが、貸してくれるビデオやDVDは必ず私のツボを外す
どうやら私に限った話ではないらしい。
以前一緒に飲んだ人が「映画はよくワカラン。なんぞ面白い映画を貸しておくれ」というもんだから二人で一本ずつ貸したのだが、私の貸した『パトレイバー』はとても喜んでくれたが、先輩の貸した映画は「マニアック過ぎてようワカランかった」そうだ(何を貸したのだろう?)

つまり、盛り上がっているのは二人の共通に好みの部分、数学的に言えばAとBの交わりの部分であるにすぎない。

私の好み 先輩の好み

盛り上がる話題 貸してくれるビデオ


まあ、そんなこんなで、さんざん盛り上がった末、「絶対泣くから観ろ」と1本のDVDを借された。




モーニング娘。ライブレボリューション21春
〜大坂城ホール最終日〜



よーするに、中澤裕子、モー娘。最後の日である。



せ、先輩、何か方向性を間違ってやしませんか?
ってゆーか、何でDVD買ってんの?いつからモー娘。好きになったの?

先輩「モー娘。はモー娘。として完成していく過程のメンバーこそが本当のモー娘。であって、既に完成したモー娘。に入った新メンバーはモー娘。じゃない」

なんだか複雑なロジックですけど、久しく会わんうちにモー娘。を熱く語るオジサンになってますな。

先輩「中澤裕子卒業でモー娘。は終わったんだ」

あーそうでっか。

なんでも先輩、ゴマキのファンだとか。そういや私の本命が奥菜恵だった頃、広末涼子のファンじゃありませんでしたっけ?なんだ、あんたの好み「王道」じゃない。
おっかしーな。それでどうして貸してくれるビデオが『スター・ファイター』とか『プッシー・キャッツ』とか『クラークス』なのだろう?


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