2003年11月19日(水)のひとりごと 「世界の中心で俺を叫ぶ」
前回、「何かの間違いで長寿世界一になるかもしれない」
と書きましたが、これ自体が間違いです。
正確には大学時代のネタで、あの頃本当にコロコロ長寿世界一が変わったんです。
約6年にわたり世界一の座を守り続けた泉重千代さん(←今やっと字が分かった)が亡くなり、新たに世界一になった人が実は戸籍が間違っていたことが判明、新たに世界一になった人がすぐ亡くなってしまい、それを引き継いだ世界一がこれまた戸籍が間違ってて・・・といった具合に“長寿世界一混迷期”があったのです、本当に。
あの時なら、何かの間違いに間違いが重なった上にさらに間違いが重なって本当に私にお鉢が回ってきたかもしれません。
世界をつかみそこねた男
これからはこれでいこうかと思います。
こういった自己中心的な、世界は俺を中心に回っている的な、運転手は俺だ!車掌も俺だ!(←ただのワンマンカー)的なネタって結構好きなんです。
いしいひさいちの描く「それいけ!ワンマンマン」(ヨ●ウリのナベツネがほとんどだが、密かにセ●ブのツツミの場合もある)なんか大好きです。ま、ナベツネから圧力かかって単行本化はされないらしいですが。
以前、カルト教団オ●ム(伏せ字が多いな)の話題が世間を席巻していた頃、その道場が私の住む街にあったらしいですし、私の実家の方でそれ絡みの事件があったようで、なおかつ、私が幼少時代を過ごした近所の人が信者になっていたことが判明したりしましてね。
私が捜査線上に浮かぶのも時間の問題だ
と不安になったものです。
ネタでなく、本当に実社会に於いて世界は俺のためにあるみたいな人っていますよね。
たいがいそういう人は電話で自分の名前を名乗りません。
私の周囲にもいます。
受話器を取ると、名前はおろか「もしもし」も言わず、いきなり
「課長いる?」
って言うんです。
しかしホラ、私は紳士ですから、ちゃんと取り次ぎますよ。
「課長。名を名乗らない坂本さんからお電話です」
電話といえば、私が社会人になりたてホヤホヤの頃、四捨五入してもまだ二十歳だった頃、
同期の奴が、俺が世界を牛耳っている的な得意先相手に応対を間違えましてね。
「俺を知らない奴はモグリだ!」って相手なわけですから、当然名前なんか名乗らないわけですよ。
「失礼ですが、お名前は?」
「どちら様ですか?」
悲しいかな、ホヤホヤの社会人にはこんな言葉はとっさに思い浮かばなかったんですね。
おそらく彼の頭に浮かんだのは平易な日本語=日常語だったんでしょう。
どちら?→なに?
そして彼は電話口の向こうの相手に向かって、こうのたまったのです。
「何様ですか?」
相手はグリニッジ天文台と同じくらい世界基準のつもりでいますから、当然、
「俺様に向かって何様と聞くお前こそ何様だ」
ということになりまして、結局、
「神様だ!」ガチャン!
と受話器を叩きつけられたそうです。
今頃彼はどこでどうしているのやら。
そういや、今日はプロ野球のドラフトがあったんですね。
「俺、指名されてないかな」
なんて言う奴が必ずいます。
ドラフト制度発足時から必ずいます。
まだまだ甘いですね。
ドラフト制度そのものがもう何年も前に変わってるんだから、ギャグも変わらなければいけません。
「俺、逆指名したんだけどな」
これが正しいオレオレギャグです。