２００３年１０月１６日（木）のひとりごと 「マンハッタン・ラブストーリー」
その日は会議があり、職場に８時過ぎまでいた。
するとまだ残業している女の子がいて、
丁度ヨメが不在の日で一人で外食するのもナンなので、決してやましい気持ちなどではなく
「飯でも食いに行かない？」
と彼女を誘ったら
「いいですね」
ということになったのだが、
彼女がハタと気付いてこう言ったのだ。
「ダメだ。いけない。帰らなきゃ。『ＴＲＩＣＫ』見なきゃ」
普通
「何だよ、俺と飯食うよりテレビがいいのかよ」
と怒らねばならないところだが、
「そうか、今日は木曜日か。
俺も『ＴＲＩＣＫ』見なきゃ。
そしてその後『マンハッタン・ラブストーリー』見なきゃ」
と私の方が慌ててしまい、
「じゃあ一緒にテレビ見ながら飯食おうよ（←どこで？）」
などと改めて誘う余裕もなく
「じゃ、俺、急いで帰るから」と
彼女を一人残しスタコラサッサと職場を出たのでした。
「いかん。普通に帰ったのでは９時までに帰れない」
そう考えた私はタクシーに飛び乗り、
「とにかく早いルートで」
と言い放ちました。
やがて我が家が近づき、空腹に気付くと共に、ヨメ不在のため食う飯が無いことに気付き、
コンビニの近くだと推測される地点で慌ててタクシーを降ろしてもらったものの、
私の愚かな推測は見事に外れ、かえって遠回りでコンビニに行くことになり、
おまけに普段行かないコンビニだったので何を買っていいか困り、
「とりあえず牛丼弁当とかでいいや」と思ったが牛丼弁当が見つからず、
仕方がないので「やや似ている」という理由で「二色カルビ弁当」なるものを購入した。
急いでいたので購入時には気付かなかったのだが、
たしかにタレと塩のカルビがご飯に乗ってはいたよ。
だが、それに添えられたおかずが
コロッケ、ハンバーグ、鳥のからあげ、白身魚のフライ、おまけにその下にヤキソバ。
なんてカロリーだ！
こんなギトギトした物誰が食うんだ！俺だ！
そんなこんなでなんとか間に合いましたよ。
真剣ですよ。
なにしろ今シーズンの木曜日は大変なんです。
前述した『ＴＲＩＣＫ』の真裏では緒方拳先生出演の『エア・ロール』もやっている。
『マンハッタン・ラブストーリー』の真裏では高視聴率だという『白い巨塔』。
『ＴＲＩＣＫ』と『マンハッタン・ラブストーリー』がなければ確実に見ていただろうドラマ２本を犠牲にしているのだから、今日この日のドラマを見逃したら、実に４本のドラマを無駄にしたことになる。
録画して週末にでも見ればよさそうなもんだが、ただでさえ秋のＧＩシリーズの予想もしなきゃならないし（当たらないけど）、水曜日には岡田恵和脚本の『恋文』があり、『おじゃる丸』の新シリーズが始まっているとあっては、とてもじゃないが映画を観ている時間がとれない。
真剣ですよ。映画もドラマも真剣に観てますが何か？
そういや、先日も
「飲み行きましょうよ。グヘヘ。キャバクラでも行きましょうよ。グヘヘヘ」
と誘われたのだが、丁重にお断りしましたよ。
なにしろ火曜日でしたから。
「笑う犬」矢口真里レギュラーですから。
生身の女より
ブラウン管の中の矢口真里です。
何か究めた感があるな、俺。
何か間違ってる気がしないでもないが。