2003年10月5日(日)のひとりごと 「ティファニーなんて朝飯前」



ブランドってあるでしょ。いや、マーロン・ブランドじゃなくて。
シャネルとかグッチとか。いや、シェネルズとかグッチ裕三とかじゃなくて。

ブランドって言うとファッション関係、衣類とかバックとかを連想しがちですが、雪印がメグミルクにしただけでイメージアップしちゃた例が示す通り、世の中のありとあらゆる物にブランドはありますからね。
「脱ブランド」として命名されたはずの「無印良品」なんて今や「無印良品」という名のブランドですから。「松屋より吉野屋がいい」というのもある種のブランド信仰かもしれません。
いや、違うな。やっぱり吉野屋の方が美味いよ。

「チョコレートといえば?」って話をしたことがあります。
「チョコレートは明治♪だろ」とか「チョコレート・ロッテ♪ってのもあるぞ」とか「いや私は森永だ」「それはキャラメルだ!」「ロッテはガムだろ」「不二家はダメ?」「それはペコちゃんだ!」と議論噴出。
金持ちの友人は何の迷いも衒い(てらい)もなく「ゴディバ」と答えましたけど。

今回話題としているのは「デザイナーズ・ブランド」と呼ぶのが正しいのでしょうね。

私は何着ても似合わないので自分の身につける物については無頓着だし、他人がどんなブランド着てようが関心はないのですが、ブランド名については人並みに知ってる方ではあるんです。ていうか、たいがいの男の人は知らなすぎます。
ごくまれに「俺はポール・スミスのスーツしか着ない」って奴とかいますけどね。
私の友人にいました。これでポール牧みたいな顔だったら「お前がポールだろっ!」ってつっこめたんですけど。
ジェームズ・スチュアートに似てたら「都へ行け!」とも言えたな。それ以前に普通にカッコイイじゃねーか。
悔しいから「酒屋の息子が何を偉そうに」って言ってやりましたよ。職業差別じゃねーか。

男性も少しは「デザイナーズ・ブランド」を知ってないと痛い目にあうことがあります。
ま、彼女とか奥さんとかの好みがハッキリしてるならそれはそれで逆に楽なんです。誕生日でもクリスマスでも悩まずに済みますから。
え?ウチのカミさんですか?いやー、特にブランドは好きじゃないみたいなあ。気を抜くと着物(和服)を買わされそうになりますから。
いつだったか、先手を打って欲しがっていたレミパンを買ってやりましたわ。
いや、それほど欲しかったのかどうかは今となっては不明ですが。

ウチのヨメの話はともかく、ここで肝心なのは先手を打つということです。
そして先手を打つためにはこちらにも知識が必要です。男と女は戦いですから。

「指輪が欲しい」と言われて、「俺よく分からないから任せるよ」なんて言ってしまい、「ティファニーでいい?」なんて言われて「あー知ってる知ってる」なんて言って一緒に行ったら大変です。ビックリするくらい0が並んでますから。
今更「あ、ごめん。そこのジュエリー・ツツミじゃだめかな?」なんて言えませんしね。
知ってるブランド名にはかえって気をつけなければなりません。

この歳になると「出せねえものは出せねえ!」と開き直ることが出来るのですが、若い頃ほど見栄を張ってしまうものなのです。そこに付け込んでくるのが奴らの手なんです。
ま、女性の方もある程度年齢を重ねてくると「自分に似合うブランド」が決まってきますから安心なんですが、若い子ほど「ブランド名」に釣られる場合が多い。自分が金を出さないから背伸びして無茶苦茶言ったりする。それが奴らの手なんです。男も女も「ブランド名」に釣られちゃたらもう大変。

「0がいっぱいだね」って諦めてくれる娘なら「なんて可愛いんだ。いつかこれを買ってやれるような大物になってやるぜ!」(<妄想)って気にもなるってもんです。ああ、もうそういう若い頃の甘い恋の感覚は忘れてしまったな。

ああ、そうですよ大人は卑怯ですよ。先手打って4℃とかに連れてっちゃいますから。
「バッグ欲しい」とか言われてウッカリしてるとCoachとか買わされちゃいますから。先手打ってキタムラに連れてっちゃいますから。
でもさすがに、miumiuって言われても知らんがな。プラダの孫らしいんですけど。

必要以上に前フリが長くなってしまった上に、
「コイツ女子大生にでも手ぇ出してるんじゃないか?」
「キャバクラ嬢に騙されてるんじゃないか?」
ってな文章になってしまいましたが、

そんな事実はありません。

むしろそんな事実が欲しいくらいです。ウオッ!不倫捜査官!




先日、ウチのヨメとデパートをフラついてましてね。

MaxMaraってブランドがあったんです。




・・・




でかマラ?



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