2003年9月19日(金)のひとりごと 「上を向いて歩こう」



「上を向いて歩こう」ってすごくいい言葉のような気がする。
本当は「涙がこぼれないように」という理由なんだけどね。
希望というか、前向きというか、そういう意味が汲み取れていい言葉だなあと不意に思ったわけです。
「これからは上を向いて歩こう」
そう実感したというお話し。

日常生活の中で、まあ歩くこと自体が少ないという人もいるでしょうが、通常下向いて歩いてますよね。違いますか?
別に「小銭でも落ちてねえか」って探してるわけでもないのに、なぜか背中丸めて下向きながらせわしなく歩いている日々。
何て言うんでしょう、生活に余裕がないと言うとオーバーですが、あくせくと生きていることに違いはない。
それが現代人だと言ってしまえばそれまでなんですが、気持ちに余裕がないんですよね、きっと。

すごーくいい映画を観た後、映画館を出て、ふっと空を見上げたくなる時があります。
『アメリ』だろ?と思われるでしょうが、一番印象に残ってるのは実は『フィッシャー・キング』。
やっぱり、こう、清々しい気持ちというか、精神的な余裕というか、そういうものがないと「上を向いて」歩くことはできないのでしょう。
日々こういう気持ちで生きたいものです。

いや、基本的に「人生ガンバレ」みたいな歌とか、「夢は必ず叶う」みたいな話とか嫌いなんですけどね。説教臭くて。
たしか大槻ケンジが「井上陽水好きな人って、人生ガンバレソング嫌いですよね」と言っていたけど、それは事実です。
映画とかでも、基本的に悲しい話とか切ない話が好きだしね、俺。
でも、これからは「上を向いて歩こう」をスローガンにしようと思ったわけですよ。



先日、散髪に行った帰りのこと。
いつものように下を向いて歩いてたんですね。
はたから見ればショボクレたオヤジに見えたでしょうよ。
床屋を出てほんの数十メートルのことです。







鳥にフンを落とされました。







ドンピシャ頭の上に。マジで。








マンガかよ!








ていうか、今時マンガでもそんなネタねえよ








ヘコみました。







どこの世界に36歳にもなって頭に鳥の糞のせて歩いてる奴がいるかっての。


じゃあ、12歳ならいいのかって言うとそういうわけじゃないんですけど。







速攻帰ってシャンプーしましたけど、床屋帰りなだけに悔しさ倍増。
どこの世界に10分おきにシャンプーしてる36歳のオヤジがいるかっての。たいして髪もないくせに。余計なお世話だ!

帰路だったからよかったようなものの、これ、出勤途中だったら仕事休んでますね。

その場合、何て言えばいいんだろ?
「(電話で)すいません。鳥にフンされたんで休みます」
カッコ悪っ!
格好悪いうえに信用されねえ。
「嘘でえ。もちっとマシな理由考えつかねえのかよ」
って言われるね。少なくとも俺なら言うね。

そんなこんなで
これからは上を向いて歩こう!
と強く思ったしだいです。





今度は犬のフン踏んだりしてな。



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