2003年9月10日(水)のひとりごと 「狼よさらばを探して」


もはやブロンソンの話は完全に逸脱し、引き続いてレンタルビデオ屋のビデオの並びの話。

前回は寝不足のため気がつかなかったのだが、冷静になってふと気がついたのだ。

この店では、「『狼よさらば』が観たいなあ」などと漫然と考えているようではビデオは借りられない。
つまり、生半可な気持ちの奴がビデオを借りるな、という事なのではなかろうか。

そう考えた私は寝不足でない頭で再チャレンジしたのだ。

まずその映画が「アクション」なのか「ミステリー・サスペンス」なのか「SF・ホラー」なのか「恋愛・青春」なのか「コメディー」なのかを事前に把握しておかねばならない。

ちなみにこの大分類に含まれないものは総て「その他」である。
ミニシアター系映画、例えばヨーロッパ映画やウディ・アレン、ゴダールなんかは全部「その他」だ。
私の観たい洋画はほとんど「その他」に所属するようだ。

「へえ、映画好きなんだあ。どんな映画観るの?」
と聞かれた場合、この店の基準に沿って答えるならば

「うん、そうだなあ、だいたいその他の映画かな」 ということになる。


映画ファンならば、この程度の大分類はたいがい容易に推測がつくもんだ。



だがこの店は、生半可な映画ファンの知識を許さない



大分類「洋画アクション」

区分(順不同)

・戦争アクション
・戦争ドラマ
・冒険
・パニック
・バイオレンス
・ハードボイルド
・ギャング・マフィア
・スパイ
・ポリス
・スカイアクション
・カーアクション
・犯罪アクション
・ヒーローアクション
・香港アクション
・西部劇
(ちなみに、前述したが、「ミステリー・サスペンス」ってのは別だからね。)

つまり、事前にあらすじを調べあげ、
どのジャンルに分類されるのかを明確に把握した上で
ビデオを探さなければならない。



観る者に非常に負担を強いる。


いや、これは観る者に対してだけではない。
「どんな映画か」を分かって借りるのであるから、ちょっとやそっとの内容じゃ観客は満足しない。
この制度は、映画制作者側にも大きな負担を強いる。



そうか。
これは、今時流行りの店側がいばっているラーメン屋と同じなんだな、きっと。





ところがこの店、自分に甘い。



おーい!『トップガン』が犯罪アクションに入ってるぞー!



その辺の自分に対する甘さも、今時流行りの店側がいばっているラーメン屋と同じだ。

それとも何か?俺が「初作『ゴジラ』は恋愛映画だ!」というのと同じ、ツウの分類なのか?



ま、いずれにせよ『狼よさらば』は見つけられなかったんですけどね。





悔しいから「SF・ホラー」中「エイリアン」って分類の『ヒドゥン』借りてやった。




ま、ビデオ屋に対しては皆さん似たようなご感想をお持ちのようなので、無駄な一言で本文を締めようと思います。





よくある映画紹介のストーリーに

「ヒューグラントがひょんなことから・・・」

って書いてあるだけで


だいたいどんな映画か想像できる。



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