2003年8月30日(土)のひとりごと 「スター・レッド」


火星が近づいていたって話。
いきなり過去形でナンすが、2、3日前が最接近だったんでしょ?
ちょっとニュース見ると火星美女軍団でしたよ。

夜中に南の空を見ると見えますね、大きな赤い星が。美女軍団は見回してもなかなかいませんが
今、火星は下手な1等星より大きく見えます。マイナス2点何等星だとか(<覚えとけよ)。
マイナス2等星っていう自体で、もはや日常感覚の思考能力しか持ち合わせていない人はついていけなくなります。
「一番明るいのが1等星ちゃうんかいっ!」ってな話です。
その前に「下手な1等星」ってなんやねん!って話もありますが。

いやもうね、職場でコンピュータの話すると感じるんですよ。
システムの構築とかを家造りに例えたりなんかしてね、なるべくオジサン達にも分かり易く説明する、そんなことばっかりやってるんです最近。
「今は必要なくとも将来拡張する場合にそなえて必要なんです」なんてことをね、「今は平屋でいいかもしれませんが、将来二階建てになることを見越した土台作りが必要なんです」とかね。
「新システムへの移行は新居への引っ越しだと思ってください。ナンでもカンでも今までと同じわけにはいかないんです。不要な荷物(データ)は捨てる。新たに必要なものは用意する。そういうもんですから」
システム屋じゃないからこういう大胆な説明出来るんだけどなあ。今度、システムの専門屋にされそうなんだよなあ。ネットワークとか全然わかんねえのにさあ。ただ偉そうなユーザーなだけなのにさあ。
あ、グチになっちまった。
あ、いいのか、ここは本来俺が独り言を言う所だった。
ところがだなあ、ネットワークを物理的にではなく論理的に分断する、、、なんてことを説明するのが難しいんだな。図解しろとか言うからさあ。
でもどうせ相手も分からないんだからウソ書いちゃうけどね。

あ、すっかり言い忘れましたが、今回は真面目な話です。オチませんから
いや、たしかにここんとこ書いてるもの全部オチてないんだけどさ。

つまり何が言いたいかと言うと、天文の世界も同じなんだけど、日常生活レベルの思考ではもう世の中ついていけなくなってる部分もあるって話ですよ。
これはナントカいう哲学者が言ったことなんですけど(<覚えとけよ)、人類が月に降り立った時点で日常生活レベルの思考は不能になったんだとさ。詳細は忘れたけど(<だから覚えとけよ)。

新幹線で行くと二十数年の距離だとか(意外と近いじゃねーか)、以前見たのはネアンデルタール人だか北京原人(Who are you?)だかだとか、こうして「日常生活レベル」に変換して報道してるわけですよ。
もっともこの例えが分かり易いかっていうと決して分かり易いもんじゃないんですけどね。

日常生活レベルの思考が悪いかって言うと、それ自体は決して悪いことではないんですけどね。
私の持論は「知らないことは描けない」ですから。
その理論で言えば、タランティーノはヤク中だろうし、ヒッチコックは人を殺したことがあることになっちゃいますけどね。ま、知ってることと実体験は別ですから。
問題は、こういった「日常生活レベル思考への変換」、つまり「思考範囲=日常生活」がどの程度の範囲かってことなんです。
行き着くところは小学校低学年の算数ですよ。「リンゴが3個、バナナが5本、あわせていーくつ?」みたいな。
なんかね、日本国民全員がそんなレベルになってきちゃってる気がする。
これは国家としていかがなものかと。
さらに言えば、これが常識の範疇ってことにもつながっていくんじゃないかと思うわけですよ。

だからさ、皆もっとムダな事を知ろうよ、と私は言いたい。
そういうことで思考範囲が広がっていったら楽しいじゃない。
「学ぶ」「勉強する」って言うと堅苦しいけど、知る喜びを味わおうよ。
勉強したらイコール資格だとかさ、しゃべれる英語だとかさ、そういう実践的なことじゃなくて。
その方が人生楽しいと思うんだけどなあ。(そういった意味では映画なんて生きる上では全くムダなものなんだよね)

そういや最近「トリビアの泉」というムダな知識を披露している番組が高視聴率を上げているけど、これはテレビ業界にとっては常識破りの(非常識な)番組らしいですよ。
今までは「伊東家の食卓」に代表される「役に立つ知識・情報」ってのが番組のあるべき姿だったんですね。
それがあーた、「ムダ知識」だってんだから衝撃ですよ。第4次性革命くらい衝撃なんですよ、きっと。
ま、10個あったら1個くらい知ってる知識も混じってますけどね。これが本当にムダな知識なんですけどね。

で、火星大接近の話に戻りますが、にわか天文ファンで天体望遠鏡の売り上げが伸びてるとか。
ま、これは分かります。子なり孫なりに天体望遠鏡って買ってあげたいですよね。私は子供も孫もいませんけど。天体ショーはいいきっかけです。
あるいは誕生日か何かでプレゼント買わなきゃならないけど・・・って場合も「天体望遠鏡でいいや」って感じで選ぶ手間も省けますから。
もっとも子供はゲームボーイとか欲しいんでしょうけど。

ついでに天文台も千客万来なんでしょ。
お薦めは今日以降に行くこと。
日本人はブームに弱いから最接近日過ぎたらサーッとブームが去るから天文台も空きますよ。
知ってる?実は11月頃まで大きく見えるんだよ。むしろ10月とかの方が観測し易いって話もあるしね。

だからさ、こういうブームに流されやすいって所が、日常生活レベルの狭い思考の現れなんだよなあ。

いやいや、天体ショーのファン自体はいいんですけどね、ついこないだだってしし座流星群とか言ってたろ。皆既日食がどうとかやってたろ。
そう考えたら、一生のうちに出会える天体ショーって結構な数あるぞ。

ま、なんでもいいんですけどね。
今回のタイトルだって、『マーズ・アタック』だって『ミッション・トゥー・マーズ』だって『ゴースト・オブ・マーズ』だってよかったんですけどね。(他に何かあったかな?)

気になるのが、時々テレビで「火星人がいるといいですね」みたいなコメントしてることがあるわけですよ。いや、正確には違うな。
「火星人がいると想像したほうが楽しいですね」みたいなコメントだったかな。2、3回聞きました。
実際、地方紙の記事では
「火星人やUFOは見えないか」と宇宙へ夢を馳せる子どもたちもいた。
なんて言葉で文章を締めくくってるものもありましたよ。

やっぱりここでも日常生活レベルの思考への変換が行われちゃってるわけですよ。いや、火星人は日常生活には出てきませんけどね。
興味の対象は「宇宙の神秘」じゃなくって「火星人いるかなー?」って次元ですよ。
「我々は何処から来て何処へ行くのか?」ではなく「火星人襲来」ってわけですよ。
さらに気に入らないのが、「火星人いるかなー?」って思考の方が「想像力がある」みたいに思われちゃってること。さらに言えば、「子供の心を忘れていない」みたいな、イコール「純真」みたいな発想。

そっちの方がよっぽど発想が貧困じゃっちゅうねん。

そもそも今時「知的生命体=人」っていう発想自体が貧困じゃ。想像力の欠如だ。




本当にオチのないままダラダラとたいして中身のないことを長いこと書いたもんだ。
だが、こんなヒネクレモノの俺でもこれだけは分かるぞ。






どうせ応援してくれるなら美女がいい。



それが軍団ならなおのこと。

いや、あれだって、競技自体が盛り上がらないから報道がそっち向いてるだけなんだけどさ。





ま、俺自身、思考力ウンヌン言う前に記憶力を養えってことで。





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