2003年8月20日(水)のひとりごと 「君にメロメロ」
勝手にジョイント企画。本当に勝手。
「メロメロ」って何なんだ?って話から始まっているんですけど、本当はその掲示板に書こうと思っていたら、なかなかに長くなってしまったので勝手に私の物としてしまいました。本当に勝手。
ここはきちんとメロメロを把握しておかねばならないと思い立ったわけですよ。
なにしろホラ、俺、メロメロになりやすい体質だから。体質なのか?
熱しやすく冷めにくい、来る者は拒まず去る者は泣きながら追うたちだから。
まじめにメロメロで辞書ひいてみましょ。
「しまりなく崩れるさま。だらしがないさま。」(大辞林 第2版)
「いかにもだらしのない結末で、見てはいられないことを表す。」(新明解国語辞典 第4版)
「平常の判断・行動ができなくなっている状態。」(広辞苑 第4版)
いずれにせよ「だらしがない」んだな。
広辞苑は強烈だ。もう酩酊状態もしくは心神耗弱。
私は矢口真里にメロメロなわけですが、はたから見れば
「心神耗弱状態でだらしなくて見ていられない」ようです。
ちなみに語源は古語で、「めそめそ(泣く)」と同じようです。ちらっと古語辞典を引いただけなので正確かどうかわかりませんが。
そう考えると
めらめら燃える
めりめりと音がする
めろめろになる
などがあるんだから、いっそ「め」+「ら行」を制覇してもらいたいもんです。
めるめる
めれめれ
何か用途はないもんでしょうか?
「どう?最近めるめる?」
「いやー、ここんとこすっかりめれめれで」
それにしてもやっぱり素晴らしいのは新明解国語辞典。
「見ていられない」という主観入り。
赤瀬川源平が「シンカイさんの謎」という本を書いているけど、それ以前から私の周囲ではその面白さが話題になっていた。
本当は第3版が面白いんだよなあ。古本屋とかでないかなあ。
一応、手元の第4版からいくつか。
【動物園】 捕らえてきた動物を、人工的環境と規則的な給餌(きゅうじ)とにより野生から遊離し、動く標本として都人士に見せる、啓蒙(けいもう)を兼ねた娯楽施設。
ね、なんだか、動物園に対する悪意が感じられるというか、「自然に帰せ!」みたいな主張が垣間見えるでしょ。
【部落】 農家・漁家などが何軒か一かたまりになっている所。〔狭義では、不当に差別・迫害された一部の人たちの部落を指す。この種の偏見は一日も早く除かれることが望ましい。〕
「望ましい」ときたもんだ。もはや字引の域を超えた啓蒙書です。
【勉強】そうすることに抵抗を感じながらも、当面の学業や仕事などに身を入れる意。
「抵抗感じ」ちゃってるのかよ。とりあえず「当面の」ことだけやってりゃいいのかよ。しかし「勉強=嫌な事」という誰もが持っているはずの概念を持ち込んでいるのはこの辞書しかない。
【恋愛】特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる(まれにかなえられて歓喜する)状態。
最高!もう最高!ブラボー!
新明解にメロメロです。